統合失調症になっても人生諦めなくていい

障がい

統合失調症を発症

私は21歳の時、統合失調症を発症しました。きっかけは、父親の自殺と大学中退による後悔からでした。尊敬していた父が自ら命を絶ったことで、私は精神的にも経済的にも追い込まれていきました。

大学の授業にも通うのが辛くなり、最終学期には単位を落としてしまいました。毎日が憂鬱で、将来に対する不安や希望を見出せない状態が続きました。そんな中、統合失調症を発症し、3ヶ月間入院することになりました。

退院後

退院後は、母親に負担をかけたくない一心で、コンビニでアルバイトを始めました。しかし、毎日が味気なく、朝は遅く起き、仕事を終えた後はスマホで時間を潰すだけの生活が続きました。病気のこともなかなか受け入れられず、処方された薬を服用することなく断薬していました。大学を中退し、精神的な疾患を抱えた自分に、正社員として働くなんて無理だろうと思っていたのです。

しかし、アルバイトを始めて1年が経つ頃、私は再び正社員の仕事を目指す決意をしました。ネットで調べていたところ、障害を持つ人でも事務職の正社員になれるという広告を見つけました。それが「就労移行支援事業所」の存在です。この施設では、企業に就職するためのスキルや社会性を身につける訓練が行われているとのこと。すぐに面談を予約し、通所する決心をしました。

就労移行支援事業所と就職活動

就労移行に通うためには、アルバイトを辞めなければならなかったので、私はコンビニの仕事を辞め、訓練を受け始めました。ビジネスマナーやPCスキルを学び、体力作りも行いました。1年半ほど通所した後、本格的に就職活動を開始しました。

しかし、現実は厳しく、大学中退後はアルバイト経験しかなかったため、書類選考すら通らないことが多かったです。そんな中、同じ就労移行の利用者が就職した企業が障害者雇用を募集していることを知り、就労移行の担当者に紹介してもらいました。書類選考が通り、面接を経て、私はその企業にパートナー社員として就職することができました。

統合失調症を再発

ところが、就職から1ヶ月ほど経った頃、統合失調症の陽性症状が再発し、退職を余儀なくされました。この時も、私は薬を服用せず断薬していたため、病気が再発したのです。これを機に、私は病気を真剣に受け入れ、薬をきちんと服用する決断をしました。

再就職と正社員登用

幸いにも、同じ企業から再就職の誘いを受け、再びその企業に就職することができました。最初は4時間の時短勤務から始め、徐々に勤務時間を延ばしていきました。約1年後、私は晴れて正社員に登用されました。

現在、私は正社員として働き始めてから1年以上が経過しました。仕事でのストレスを感じることもありますが、充実した日々を送っています。また、大学も再びオンラインで復学し、授業を受けています。

まとめ

多くの困難がありましたが、社会復帰を果たし、大学にも復学することで、将来への希望を見出すことができました。挫折や立ち止まることも必要ですが、諦めずに少しずつ前進し続けることが大切だと実感しています。

最後に、私が強く伝えたいのは、自殺を絶対にしないでほしいということです。追い詰められていると感じる時、明日から新しい自分として生きられるかもしれません。社会的な失敗があっても、それを別の角度から見ることで、新たな生き方が見つかるかもしれません。もし精神的・体力的に追い込まれているのなら、環境を変えることも一つの選択肢です。自殺してまで続けるべき仕事や生き方はありません。どんな状況でも、命を大切にしてほしいと思います。

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